獺祭MOONプロジェクト:人類と酒の新たな一歩

2025年、人類は新たな挑戦に踏み出します――それは宇宙での日本酒造りです。山口県岩国市に本社を構える獺祭が、看板銘柄「獺祭」を国際宇宙ステーション(ISS)内の日本実験棟「きぼう」で醸造するという前例のないプロジェクトを発表しました。

この挑戦の背景には、2040年代に月面移住が現実味を帯びる中、酒が人々の暮らしに彩りを添える存在になるという獺祭の想いがあります。日本酒は、原料である米が軽量で輸送に適していることから、月面での製造にも向いているとされております。獺祭では将来的に、月に存在するとされる水と米を活用して、月面での酒造りを目指しています。

今回の宇宙醸造は、その第一歩です。2025年後半に、酒米(山田錦)、麹、酵母、水をISSへ打ち上げ、「きぼう」内で発酵を行う予定です。実験には、月面の重力(地球の約1/6)を再現できる人工重力装置「CBEF-L」を使用します。宇宙飛行士が原材料と仕込み水を混ぜ合わせることで発酵が開始され、その後は自動撹拌とアルコール濃度のモニタリングによって、もろみの完成を目指していきます。

特筆すべきは、日本酒特有の「並行複発酵」という現象――麹による糖化と酵母による発酵が同時に進行するプロセス――を、世界で初めて宇宙空間で確認する点です。これは日本酒の醸造技術の核心であり、宇宙環境での再現は技術的にも文化的にも大きな意味を持つといえるでしょう。

醸造されたもろみ約520gは冷凍状態で地球に持ち帰り、搾って清酒に仕上げる予定です。そのうち100mlをボトル1本に瓶詰めし、「獺祭 MOON – 宇宙醸造」として販売されることが計画されています。驚くべきはその価格――希望小売価格は1億円。その売上は全額、日本の宇宙開発事業に寄付されるということです。

このプロジェクトは、単なる技術実験にとどまらず、日本酒という伝統文化を宇宙時代へと橋渡しする象徴的な試みです。獺祭の挑戦が成功すれば、日本酒は地球を超えて人類の新たな生活空間でも愛される存在になることでしょう。

宇宙で醸す一滴には、未来への夢が詰まっています。

▶ 獺祭|子規の薫陶を受けた酒

おいしい日本酒が見つかる最新トレンドと飲み方ガイド

意外な組み合わせがトレンドに!日本酒ハイボールが拓く和酒の新境地

近年、酒類業界に新たな風を吹き込んでいるのが「酒ハイ」、とりわけ日本酒ハイボールの登場です。これまで熱燗や冷やでじっくりと味わうのが一般的だった日本酒が、ソーダと組み合わせることで、驚くほど軽やかで爽快なドリンクへと変貌を遂げています。この意外な組み合わせが、幅広い世代から注目を集め、和酒の新たな可能性を切り開いています。

日本酒ハイボールブームの幕開け:その魅力と人気の秘密

日本酒ハイボールは、フルーティーな香りや米の旨味が特徴の日本酒を、無味無臭のソーダで割ることで、その魅力をさらに引き出す飲み方です。特に、吟醸酒や大吟醸酒の華やかな香りはソーダと相性が抜群。まるでシャンパンやスパークリングワインのような上品な泡立ちと、すっきりとした喉越しが楽しめます。また、米の旨味がしっかりと感じられる純米酒なども、ソーダで割ることでキレが増し、食中酒としても優れた顔を見せます。

この日本酒ハイボールの登場は、これまで日本酒に馴染みがなかった若年層や、アルコール度数の高いお酒が苦手な層にも、日本酒の間口を大きく広げました。居酒屋やバーだけでなく、自宅でも手軽に楽しめる手軽さも人気の理由の一つです。新しい日本酒の楽しみ方を提案することで、日本酒に対するイメージを刷新し、若者を中心に「日本酒ってこんなに飲みやすかったんだ!」という発見と驚きをもたらしています。

「ハイボール」文化と日本酒の融合:歴史的背景と現代への繋がり

「ハイボール」という飲み方自体は、19世紀のアメリカでウイスキーとソーダを組み合わせたのが始まりとされています。その後、世界中に広まり、日本でも戦後、ウイスキーハイボールが多くの人々に親しまれるようになりました。

ウイスキーの伝統的な飲み方として定着したハイボールですが、その概念が日本酒に応用されたのは、比較的近年のことです。背景には、消費者のアルコールに対する意識の変化や、多様なライフスタイルへの対応が挙げられます。健康志向の高まりとともに、低アルコール飲料へのニーズが増加。また、食事とのペアリングを重視する傾向も強まりました。

こうした変化の中で、アルコール度数を調整しやすく、様々な食事に合わせやすいハイボールというスタイルが再評価され、日本酒にもその応用が試みられるようになったのです。日本酒の繊細な風味を損なわずに、より軽快に、そしてモダンに楽しむ方法として、日本酒ハイボールは必然的に生まれたと言えるでしょう。

特に、この流れを加速させたのが、発泡性日本酒の普及です。2011年に宝酒造が発売した「松竹梅白壁蔵 澪」は、従来の日本酒とは一線を画す、フルーティーで飲みやすいスパークリング日本酒として大ヒットしました。さらに、瓶内二次発酵による本格的な発泡性を持つ「AWA酒」なども登場し、消費者の間で「発泡性のある日本酒」に対する違和感を払拭しました。これにより、「日本酒をソーダで割る」という発想が、より自然に受け入れられる土壌が形成されたと言えるでしょう。

そして、2024年には、日本酒メーカーと流通業者の団体「日本酒需要創造会議」が、「日本酒ハイボール」の飲み方を本格的に提案し始めました。彼らが推奨する基本的な割り方は「日本酒:ソーダ=1:1」。これにより、日本酒の風味をしっかりと残しつつも、アルコール度数を抑え、爽快な飲み口を実現するのです。

さらに、今年に入ってからは、日本酒ハイボール専用に開発された日本酒が複数の酒蔵から相次いで発売されています。これは、日本酒ハイボールが単なる一過性のトレンドではなく、新たな飲酒スタイルとして定着しつつあることを強く示唆しています。専用酒は、ソーダで割ることを前提に、香りの立ち方や口当たりのバランスが調整されており、より高品質な日本酒ハイボール体験を提供しています。これらの動きは、日本酒ハイボールブームをさらに加速させる大きな契機となっています。

なぜ今、日本酒ハイボールなのか?人気の背景にある現代のニーズ

日本酒ハイボールがこれほどまでに注目される背景には、現代の消費者が求めるいくつかの要素が合致したことが挙げられます。

まず一つは、健康志向の高まりです。従来の日本酒は、アルコール度数が高く、一献傾けるというイメージが強かったかもしれません。しかし、ハイボールにすることでアルコール度数を好みに調整でき、より軽やかに楽しめます。また、一般的に甘さを加えないため、糖質を気にする層にも受け入れられやすいです。

次に、多様なニーズへの対応です。近年、お酒の飲み方は固定観念にとらわれず、自由に楽しむスタイルが浸透しています。日本酒ハイボールは、伝統的な日本酒の枠を超え、新しいカクテルのような感覚で楽しめます。これにより、これまで日本酒を敬遠していた層にもリーチし、新たな需要を喚起しています。

そして、食中酒としての汎用性の高さも見逃せません。ハイボールのすっきりとした味わいは、和食はもちろん、洋食や中華、エスニック料理など、幅広いジャンルの料理と相性が抜群です。料理の味を邪魔することなく、口の中をリフレッシュしてくれるため、食事をより一層楽しむことができます。

まとめ:日本酒の新たな扉を開く「日本酒ハイボール」

日本酒ハイボールは、単なる一時的なトレンドに終わらず、日本酒の持つ無限の可能性を引き出す、画期的な飲み方として定着しつつあります。宝酒造「澪」やAWA酒といったスパークリング日本酒が下地を作り、日本酒需要創造会議が具体的な飲み方を提案しその普及を後押しすることで、伝統と革新が融合したこの新しいスタイルは、日本酒をより身近な存在にし、私たちの食卓を豊かにしてくれるでしょう。

これから日本酒を飲み始める方も、すでに日本酒を愛飲されている方も、ぜひ一度、日本酒ハイボールの世界を体験してみてはいかがでしょうか。きっと、日本酒の新たな魅力を発見できるはずです。


▶ 百十郎 飛沫

2019年に開発された、日本初のハイボール専用純米酒。熟成酒のために琥珀色をしており、グラスに注げば、本来のハイボールに引けを取らない色味も楽しめる。林檎のようなフルーティーな香りと、割ってもしっかりとした旨みが特徴。

▶ 松竹梅 瑞音

2024年夏場から急速に知名度を上げた「酒ハイ」。黄桜には2023年にリニューアルした「ソフトハイボール」という、既に炭酸で割られた商品があったが、ここに、ハイボール専用の日本酒として、酒造大手も参入するようになった。2024年10月1日に登場している。

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第100回謙信公祭記念!名刀「山鳥毛」が紡ぐ日本酒と刀剣の深い縁

2025年8月23日(土)・24日(日)に開催される記念すべき第100回「謙信公祭」。越後の龍、上杉謙信公の偉業を称えるこの歴史的節目に合わせ、謙信公がこよなく愛したとされる国宝「太刀無銘一文字(号 山鳥毛)」を冠した特別記念酒「純米大吟醸 太刀無銘一文字 山鳥毛」が、新潟県上越市の老舗「田中酒造」から7月18日に発売されました。近年盛り上がりを見せる刀剣ブームを背景に、日本酒と刀剣、古くから続くこの二つの文化の深い縁を感じさせる、まさに時宜を得た粋な企画と言えるでしょう。

名刀「山鳥毛」が紡ぐ歴史と酒

「山鳥毛」は、戦国武将・上杉謙信公の武威を象徴する名刀として名高い一振りです。その流麗な刃文は、まるで山鳥の羽毛のようであることからその名が付けられたと伝えられています。今回の記念酒「山鳥毛」は、その名刀が第100回謙信公祭に合わせて上越市立歴史博物館で特別展示されることを記念し、企画されました。田中酒造の蔵人が育てた上越市吉川区産の「山田錦」を40%まで磨き上げた純米大吟醸は、低温でじっくりと発酵させることで、フルーティーで奥深い味わいを実現しています。商品のラベルには、上越高校書道部が力強く揮毫した「山鳥毛」の文字が踊り、その一振りの躍動感を彷彿とさせます。

日本酒と刀剣、古からの深い縁

実は、日本酒と刀剣の間には、古くから切っても切れない縁があります。その代表的な逸話が、天下三名槍の一つに数えられる日本号でしょう。この名槍は、もともと豊臣秀吉の家臣である福島正則が所有していましたが、彼が黒田家家臣の母里友信と酒飲み勝負をした際に、友信が見事に勝利し、褒美として日本号を譲り受けたという「呑み取りの槍」の異名を持つ逸話で知られています。このように、酒席での豪胆な振る舞いや、酒にまつわる約束事が、名だたる武具の持ち主を変える歴史の一幕を彩ってきたことは、日本酒と刀剣がともに、武士たちの誇りや人間関係を象徴する存在でもあったことを示しています。

また、日本酒の製造過程においても、刀剣を思わせるような「切れ味」や「奥深さ」といった表現がしばしば用いられます。澄み切った味わいや、米の旨みが凝縮された重厚な風味など、日本酒の多様な個性は、まるで刀剣の切れ味や刀身の模様に喩えられるかのようです。さらに、酒蔵の多くは、古くからの伝統を守りながらも、最新の技術を取り入れ、より良い酒を造り出すことに心血を注いでいます。これは、刀匠たちが代々受け継がれてきた技法を磨きながらも、新たな鍛造法や研磨法を追求してきた姿と重なります。

歴史と現代をつなぐ記念酒「山鳥毛」

今回の記念酒「山鳥毛」の発売は、単に祭りの記念品という枠を超え、日本酒と刀剣という二つの伝統文化が持つ歴史的なつながり、そして現代における新たな魅力の発見を象徴する出来事と言えるでしょう。戦国の世に思いを馳せながら、この特別な一本を味わうことは、歴史と文化への理解を深める貴重な体験となるに違いありません。

限定300本という希少性も、コレクター心をくすぐる要素です。上越市内の酒販店や謙信公祭の物産展でも販売されるとのこと。刀剣ブームがもたらした伝統文化への再注目は、日本酒の新たな可能性をも切り開くかもしれません。今年の「謙信公祭」に注目です。

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伝統と革新の融合:新政酒造が拓く日本酒の未来

おいしい日本酒が見つかる最新トレンドと飲み方ガイド日本酒業界に新たな風を吹き込み続ける秋田県の「新政酒造」が、またしてもその革新性を示しました。2013年に全量木桶仕込みへと舵を切り、日本酒の原点回帰を掲げてきた同社が、この度、自社敷地内に「木桶工房」を完成させ、2025年8月から本格稼働させると発表しました。この動きは単なる設備投資に留まらず、日本酒の伝統技術の継承と、現代的なテクノロジーの融合という、新政酒造ならではの文化的意味合いを深く含んでいます。

新政酒造は、自社で生まれた六号酵母の活用や白麹の使用など、常に日本酒の既成概念を打ち破る挑戦を続けてきました。その一方で、彼らが一貫して追求してきたのは、日本酒が本来持っていた多様性と深遠な魅力の再構築です。特に、かつて主流であった木桶による酒造りへの回帰は、その思想を象徴するものでした。ホーローやステンレスのタンクが主流となった現代において、木桶仕込みは手間とコストがかかる非効率な方法と見なされがちです。しかし、新政酒造は、木桶が持つ独特の微生物叢が酒にもたらす複雑な風味と深み、そして自然の摂理に則った発酵の妙を重視し、あえて困難な道を選びました。

そして今回、その木桶造りの技術までも自社で手掛ける「木桶工房」の完成は、新政酒造の「本気度」を何よりも雄弁に物語っています。全国的にも僅かとなった木桶職人の高齢化と減少は、日本酒業界が抱える深刻な課題の一つでした。このままでは、木桶による酒造りという貴重な文化遺産が失われてしまうかもしれない―― 新政酒造は、この危機感を単なる傍観者としてではなく、当事者として受け止め、「木桶職人復活プロジェクト」と銘打ち、自らその担い手となることを決断したのです。

この木桶工房では、新政酒造が使用する木桶を自社で製造するだけでなく、将来的には他社からの受託生産も視野に入れていると言います。これは、単に自社の酒造りに必要な道具を内製化するだけでなく、木桶造りの技術そのものを次世代に継承し、日本酒業界全体の活性化に貢献しようとする、極めて崇高な目的のためです。伝統技術の継承という点において、彼らは単なる守り手ではありません。秋田県が誇る良質な秋田杉を積極的に活用し、その特性を最大限に引き出すことで、木桶そのものの進化をも試みようとしています。これは、地域資源の活用と、伝統技術の現代的な再解釈という、まさに「地域創生」と「文化創造」が一体となった取り組みです。

新政酒造の真骨頂は、伝統への深い敬意と、テクノロジーに対する果敢な探求心の両立にあります。彼らは伝統的な木桶仕込みに回帰しながらも、同時に緻密なデータ分析や最新の研究成果を積極的に取り入れ、酒造りのプロセスを科学的に解明しようと試みてきました。今回の木桶工房も、単に手作業で木桶を作るだけでなく、最適な木材の選定、組み上げの技術、そして木桶内の微生物環境の管理に至るまで、様々な知見と技術が投入されることでしょう。これはまさに、アナログとデジタルの融合、伝統と革新の調和という、現代社会が直面する多くの課題に対する一つの回答を提示しているかのようです。

新政酒造の木桶工房は、単なる生産設備以上の意味を持ちます。それは、失われつつある日本の文化と技術を次世代に繋ぐ「架け橋」であり、また、伝統を深く理解することでこそ生まれる真の「革新」を象徴する存在です。テクノロジーの最先端を切り開きながらも、日本酒の根源的な魅力を追求し続ける新政酒造の挑戦は、これからも日本酒の未来を、そして日本の発酵文化の未来を、明るく照らし続けるに違いありません。この木桶工房から生み出されるであろう新たな酒と、そこから派生するであろう文化的な潮流に、私たちは期待せずにはいられません。

▶ 新政|最先端を走るナンバー6

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日本酒をメジャーに導く、ドジャース公式日本酒「特別本醸造 八海山 ブルーボトル」

ロサンゼルス・ドジャースと新潟の銘酒「八海山」の異業種コラボレーションが、いよいよ本格始動しました。ドジャース公式日本酒としてデザインされた「特別本醸造 八海山 ブルーボトル」が、7月8日に満を持して出荷発売され、日本酒の新たな市場への挑戦、そして目前に迫るメジャーリーグのオールスターゲームへの期待感を高めています。

今年のメジャーリーグは、大谷翔平選手、山本由伸投手をはじめとする日本人選手の活躍により、例年以上に日本からの注目度が高いシーズンとなっています。特にドジャースは、メジャーリーグの中心的存在として連日報道されており、八海山がこの熱狂の渦中に「特別本醸造 八海山 ブルーボトル」を投入したことは、まさに時宜を得た戦略と言えるでしょう。

オールスターゲームへの共鳴と「ブルーボトル」

2025年のMLBオールスターゲームは、7月15日火曜日(日本時間:7月16日午前9時)にアトランタのトゥルイスト・パークで開催されます。この世界中の野球ファンが熱視線を送る舞台で、ドジャースのスター選手たちが躍動する姿は、計り知れない注目を集めます。

八海山の「特別本醸造 八海山 ブルーボトル」は、このオールスターへの熱狂が最高潮に達するタイミングで、日本のファンに向けてその存在感を大いに発揮するはずです。全国の酒販店などで購入できるこの限定ボトルは、ドジャースの活躍に一喜一憂する日本のファンにとって、応援の「乾杯」を彩る特別な一本となるでしょう。メジャーリーグファンは、日頃から多種多様な球団グッズに親しんでおり、彼らにとって球団ロゴを冠した日本酒は、新たなコレクターズアイテムとしての魅力も大きいでしょう。観戦後の祝杯や、野球談議の場にこの「ブルーボトル」が登場すれば、話に花が咲くこと間違いなしです。

日本酒の新たな挑戦を担う「ブルーボトル」

今回発売された「特別本醸造 八海山 ブルーボトル」は、八海山が培ってきた伝統的な技術と、米の旨味を最大限に引き出す造りで定評のある特別本醸造酒です。ドジャースのチームカラーである鮮やかなブルーを基調とした洗練されたデザインが施されたボトルは、まさに記念限定品にふさわしい仕上がりとなっています。八海山らしいキレの良さと、まろやかで飲み飽きしない味わいは、多くの日本酒ファンに愛される逸品です。

この「特別本醸造 八海山 ブルーボトル」の発売は、単なるコラボレーション商品に留まらず、八海山、ひいては日本酒業界全体が、スポーツという新たな切り口でファンとの接点を広げ、日本文化の発信に挑む姿勢を示しています。現時点では日本国内での展開が中心となるものの、このような大型スポーツチームとのコラボレーションは、将来的な海外市場への足がかりとなる可能性を秘めています。例えば、ドジャースのホームゲーム開催時には、日本から訪れる観光客への訴求や、現地の日本食レストランでの提供など、様々な展開が考えられます。

八海山とドジャースの今回の提携は、日本の伝統文化が、世界有数のプロスポーツリーグであるMLBと共鳴し、新たなファン層に届けられる可能性を示しています。オールスターゲームという華やかな舞台で、ドジャースの選手たちが躍動し、その熱気が日本にも波及する中で、この「特別本醸造 八海山 ブルーボトル」は、日米の文化交流の新たな象徴として、人々の記憶に深く刻まれることになるでしょう。そして、この特別な美酒は、野球ファン、日本酒ファン、そして両国の文化に興味を持つすべての人々にとって、新たな「乾杯」の喜びをもたらすに違いありません。

▶ 特別本醸造 八海山 ブルーボトルの詳細

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「SAKEPOST Air Pack」登場!海外で乾杯を叶える新定番に

株式会社FARM8は、2025年7月11日にモバイル日本酒「SAKEPOST Air Pack」をリリースしました。これは、海外旅行の手土産や機内での日本酒テイスティングに最適な、現代の旅に寄り添う今までにはなかったアイテムです。しかし、単に手軽に持ち運ぶための容器入り日本酒ではありません。世界中で「日本酒で乾杯」の機会を増やし、人と人との間に新しい繋がりや感動を生み出す、画期的な「飲むコミュニケーションツール」なのです。

「持ち運べる日本酒」が広げる、新たな乾杯のカタチ

SAKEPOST Air Packは、100mLパウチ3本(総量300mL)を付属の1L透明ジッパーポーチに封入した、これまでにない画期的なセットです。この革新的な仕様により、ほぼすべての航空会社・路線で手荷物として機内への持ち込みが可能となりました。これまで海外へ日本酒を持っていく際に誰もが感じていた「瓶は重いし、割れる心配がある」「免税店では選べる銘柄が少ない」といった長年の課題を、SAKEPOST Air Packはスマートかつ安全に解消するのです。

この携帯性の高さは、単なる利便性以上の価値を生み出します。例えば、海外に住む大切な友人や家族を訪ねる際、日本の四季が育んだ特別な日本酒をサプライズでプレゼントし、その場で一緒に封を開けて乾杯すれば、言葉の壁を越え、日本酒の香りと共に心温まる交流が自然と生まれるでしょう。また、長時間のフライト中に、機内食と共にテイスティングし、隣り合わせた見知らぬ乗客との会話のきっかけにすれば、予期せぬ楽しい出会いや、旅の記憶に残る一幕が生まれるかもしれません。SAKEPOST Air Packは、日本酒を囲むことで生まれる、誰もが共有できる笑顔や語らいの時間を何よりも大切にしています。それは、国境や文化を超え、誰もが共感できる喜びと感動を分かち合う瞬間を創出する力を持っているのです。

「世界で乾杯」と「ゲーム感覚」

「世界中で日本酒の乾杯を増やしたい」という、株式会社FARM8の開発者の熱い想いとビジョンが、このSAKEPOST Air Pack 誕生の原動力になったといいます。彼らが目指したのは、単なる「モノ」としての日本酒を届けることではありません。旅先での思い出を彩り、新しい友情を育むきっかけとなる、「コト」としての日本酒の価値を提供することなのだというのです。

SAKEPOST Air Pack は、そのルーツであるポストに届く日本酒定期便「SAKEPOST」が実現した「ゲーム感覚」も持ち合わせています。中身の銘柄は開けてからのお楽しみ。まずは純粋に味わいを楽しみ、その後に「どんなお酒だったんだろう?」と、期待しながら銘柄を知ることができるようになっています。このような体験は、海外の人々のような日本酒に馴染みのない人にも宝探しのようなワクワク感を提供し、堅苦しさ抜きに、日本酒の多様性や奥深さに触れることを可能にするでしょう。

本製品は、異文化交流の架け橋となり、旅の新たな乾杯文化を生み出すことが強く期待されています。日本酒が持つ奥深さと、それを共有する喜びを通じて、人々の心が通い合う瞬間の創出に貢献したいという、開発者の情熱が凝縮された製品と言えるでしょう。

価格と広がる販売チャネル

SAKEPOST Air Pack は、税込2,200円(3銘柄入り)という手頃な価格設定も魅力です。2025年7月11日より販売を開始しており、購入はFARM8公式オンラインストア (https://farm8.jp/sakepost-air-pack/) のほか、FARM8 STAND(東京都千代田区・JR御茶ノ水駅改札外2階)、そしてLIS摂田屋(新潟県長岡市摂田屋4-8-28)にて可能です。今後、さらなる取扱店舗の拡大も予定されていますので、より多くの人々がこの画期的な日本酒体験を手軽に楽しめるようになるでしょう。

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「宵火」、久留米焼きとりに捧ぐ至福の一献

福岡県久留米市に、食通たちの熱い注目を集める新たな日本酒が誕生しました。その名も「宵火(Yoibi)」。久留米が誇るB級グルメの王者、久留米焼きとりとの最高のペアリングを目指して開発されたこの酒は、早くも地元の飲食店関係者や愛飲家の間で話題を呼んでいます。

久留米焼きとり、その奥深き世界と「100年フード」認定

久留米市は、実は日本有数の焼きとり文化を持つ街です。単に鶏肉を串に刺して焼くだけでなく、豚、牛、魚介、野菜など、バラエティ豊かな食材が使われ、その種類は数百にも及ぶと言われています。それぞれの素材に合わせた焼き加減や味付け、そして提供されるタレや薬味の工夫など、久留米焼きとりは奥深い食文化を形成しています。豚バラやダルム(豚の直腸)、鳥皮など、独特の名称を持つ串も多く、地元の人々にとっては日常に欠かせないソウルフードとなっています。

そんな久留米焼きとりが、2025年3月に文化庁の「100年フード」に認定されました。これは、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を保護・継承する目的で設けられた制度です。この認定は、久留米焼きとりが単なるB級グルメに留まらず、地域の歴史と文化を色濃く反映した、未来へ継承すべき大切な食文化であることを改めて示す出来事となりました。

「宵火」誕生秘話:100年フード認定が後押しした新たな挑戦

「宵火」を開発したのは、久留米市で酒類販売を手掛けるIZUMIYAです。久留米焼きとりの「100年フード」認定は、この地元の酒販店にとって大きな喜びであり、同時にこの素晴らしい食文化をさらに盛り上げていきたいという強い使命感をもたらしました。久留米焼きとりは、脂の乗ったものからあっさりしたもの、塩味、タレ味と非常に幅広い味わいを持つため、従来の日本酒では相性の良い串が限られるという課題がありました。そこで、より多くの串と調和し、それぞれの美味しさを引き立てるような、久留米焼きとりのための日本酒を造るという強い思いが芽生えました。

この構想のもとIZUMIYAは、久留米で「庭のうぐいす」を醸造する山口酒造場に協力を依頼しました。山口酒造場は、創業以来、地域に根差した酒造りを行い、国内外で高い評価を受ける実力派の蔵元です。両者は、久留米焼きとりの様々な串を食べ比べ、どのような酒質が最適かを徹底的に議論しました。「100年フード」認定後の機運の高まりも背景に、短期間で集中的な試行錯誤を重ね、ついに理想の日本酒「宵火」が完成しました。

「宵火」の酒質:久留米焼きとりのための設計思想

「宵火」は、発泡感のある純米吟醸酒として仕込まれています。麹米には糸島産の山田錦、掛米には久留米産の夢一献を使用。久留米焼きとりの特徴である脂の旨味を受け止めるしっかりとした骨格を持ちながらも、後味は驚くほどすっきりとキレが良いのが特徴です。
その酒質は、口に含んだ瞬間に焼きとりの脂を洗い流し、次の串へと誘うような、“口内リフレッシュ”効果を意識して設計されています。

また、「宵火」は冷やして飲むのはもちろんのこと、ぬる燗でも楽しめるように設計されています。温めることで米の旨味がより一層引き立ち、タレ味の串や濃厚な味わいの串との相性が抜群に良くなります。様々な温度帯で楽しめることで、久留米焼きとりの多様な串に寄り添う懐の深さを実現しています。

久留米の夜を彩る「宵火」

「宵火」という名前には、「夜の帳が降り、焼きとりの煙が立ち上る頃、久留米の街で多くの人々が集い、この酒と共に楽しい時間を過ごしてほしい」という願いが込められているといいます。 昨日7月9日から久留米市内の焼きとり店約50店舗で提供が開始され、「串の味がより際立つ」「何杯でもいける」と、すでに多くのファンを獲得しているようです。

「100年フード」に認定され、その価値が再認識された久留米焼きとりの更なる魅力を引き出し、久留米の夜をより一層熱く彩るであろう日本酒「宵火」。久留米を訪れる際は、ぜひこの特別な一本と共に、奥深い焼きとり文化を存分に堪能してみてください。

▶ IZUMIYA楽天市場店

世界を魅了する日本酒の知恵:津南醸造が拓く、環境と共生する未来への道

古来より日本の風土と文化に深く根ざしてきた日本酒は、近年、その奥深い味わいと多様性で世界中の人々を魅了し続けています。2013年には「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、その構成要素として日本酒も注目を集めました。さらに、昨年には「伝統的酒造り」そのものがユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、その技術と文化は国際的にも高い評価を受けています。本日も、宮城県の合同酒「DATE SEVEN」が韓国で初の試飲イベントを開催し、前売り券が完売するほどの人気を博したことは、日本酒が国境を越えて愛されている証左と言えるでしょう。

また、日本酒の醸造過程で生まれる成分、特に「麹菌」が生成するコウジ酸や、豊富なアミノ酸などは、古くから美容や健康に良いとされ、化粧品や健康食品の分野でも世界的に注目されてきました。このように、日本酒は単なる嗜好品に留まらず、その伝統的な技術や由来する成分が持つ潜在的な価値が、現代社会の様々な課題解決に貢献する可能性を秘めているのです。

そして今、日本酒業界は、この伝統と革新の精神を環境問題という喫緊の課題へと向けています。新潟県津南町に拠点を置く津南醸造株式会社が始動した「日本酒アップサイクルプロジェクト」は、まさにその先駆的な取り組みであり、日本酒がこれからの環境を考慮した社会に大いに役立っていく可能性を具体的に示しています。

このプロジェクトは、日本酒の製造過程で排出される酒粕や、日本酒そのものが持つ機能性に着目し、これらを未利用資源として捉え、先端技術と融合させることで新たな価値を創造するものです。その主要な取り組みは以下の三点に集約されます。

まず、酒粕由来の半導体材料開発です。半導体は現代社会の基盤を支える重要素材であり、その製造には環境負荷の高いプロセスが伴います。津南醸造は、酒粕に含まれる有機成分が半導体材料としての可能性を秘めていることに着目し、研究開発を進めています。これは、食品廃棄物から高付加価値な先端材料を生み出すという、資源循環型社会の理想的なモデルであり、石油由来の材料に代わるバイオベースの素材として、環境負荷の低減に大きく貢献すると期待されています。

次に、日本酒由来ナノ粒子「SAKESOME」の化粧品・医療分野への応用です。日本酒に含まれるアミノ酸や有機酸などの有用成分を、独自のナノテクノロジーで超微粒子化し、「SAKESOME」と名付けました。この「SAKESOME」は、その微細な構造により、有効成分の皮膚や体内への浸透性を高め、保湿、抗酸化、美白、アンチエイジングといった美容効果が期待されます。さらに、特定の薬剤を効率的に患部に届けるドラッグデリバリーシステム(DDS)のキャリアとしての可能性も模索されており、日本酒が持つ伝統的な価値が、最先端のバイオテクノロジーと融合することで、新たな市場を切り開く可能性を示しています。

そして、未来の食糧問題を見据えた革新的な取り組みが、酒製造由来素材を用いた細胞培養食品原料の検討です。酒粕や醸造過程で生成される酵母や微生物が持つ豊富な栄養素と機能性を活用し、代替肉や代替魚といった細胞培養食品の培養培地や、その構成要素として利用する研究を進めています。これは、酒造りの知見を応用することで、持続可能なタンパク源の確保に貢献し、食料問題の解決に寄与するものです。

津南醸造のこの挑戦は、単一企業の取り組みに留まらず、地元の大学や研究機関、異業種企業との連携を通じて、地域資源が最先端技術と結びつき、新たな産業を創出するモデルケースとなりつつあります。日本酒業界は、その伝統的な技術と知恵を現代の環境課題に応用することで、単なる飲料製造業の枠を超え、持続可能な社会の実現に貢献する重要な役割を担う可能性を秘めているのです。

▶ 津南醸造の日本酒

パリ発の革新!WAKAZEが贈る、夏に弾ける「サマーフォール ゆず」スパークリング日本酒缶、本日より全国のローソンで先行販売開始!

【東京、2025年7月8日】日本酒の世界に新たな風を吹き込む、フランス・パリ発の日本酒ベンチャー、WAKAZEが本日、満を持してスパークリング日本酒缶「サマーフォール ゆず」を全国のローソンにて先行販売を開始しました。来る7月22日の本格発売に先駆け、いち早く楽しめる機会となります。夏にぴったりの爽やかなゆずの香りと、心地よい泡立ちが特徴のこの新商品は、従来の日本酒のイメージを覆し、幅広い層に日本酒の魅力を届けることが期待されています。

パリ発の日本酒革命児「WAKAZE」と「クラフトサケ」の潮流

WAKAZEは、「日本酒の可能性を世界に広げる」という壮大なビジョンを掲げ、2018年にフランス・パリで酒蔵を設立した異色の存在です。伝統的な日本酒の製法を守りつつも、ワインの醸造技術やフランスのテロワールを取り入れるなど、既存の枠にとらわれない革新的な酒造りに挑戦してきました。彼らの造る日本酒は、その斬新な味わいと洗練されたデザインで、瞬く間に世界中の美食家たちを魅了し、日本酒の国際的な評価を押し上げる一翼を担っています。

近年、世界中で「クラフトサケ」への注目が高まっています。これは、小規模な醸造所が個性的な製法や地元産素材を積極的に取り入れ、多様な味わいを生み出す動きを指します。日本酒業界はまさに変革期を迎えており、伝統を守りつつも新たな挑戦を続けるWAKAZEのような存在が、その最前線を牽引しています。

今回の「サマーフォール ゆず」は、WAKAZEが培ってきたグローバルな感性と、日本の豊かな素材が融合した、まさに集大成ともいえる一本です。彼らの真骨頂である「枠にとらわれない日本酒造り」が、手軽な缶という形で、より多くの人々に届けられることになります。今年1月に発売され、その革新的な味わいが人気を博している「サマーフォール クラシック」に続く、新たなラインナップとしても注目が集まっています。

夏を彩る、爽やかなゆずの香り「サマーフォール ゆず」の魅力

「サマーフォール ゆず」は、その名の通り、夏の日の木漏れ日のようにキラキラと輝く、爽快な味わいが特徴です。最大の魅力は、口に含んだ瞬間に広がる、国産ゆずの華やかな香りと、日本酒由来のふくよかな旨みが見事に調和している点にあります。

この独創的な味わいを生み出す秘訣は、白麹とワイン酵母の組み合わせ、そして厳選された素材にあります。クエン酸を生成する白麹を使用することで、爽やかな酸味とキレを生み出し、さらに、ワイン酵母を用いることで、果実を思わせるフルーティーな香りと、複雑ながらも軽やかな味わいを引き出すことに成功しています。WAKAZEは、フランスでの醸造においても現地のフルーツ素材などを積極的に取り入れていますが、この「サマーフォール ゆず」では、日本ならではの豊かなゆずを贅沢に使用しています。

また、日本酒の要である米については、国産米を78%まで精米し、米本来の旨みを引き出しつつも、軽やかで飲みやすい酒質を実現しています。本商品のアルコール度数は11%。シャンパンのようなきめ細やかな泡が心地よく弾け、非常に飲みやすい仕上がりとなっています。この軽やかさは、日本酒初心者の方にも気軽に手に取っていただけるだけでなく、普段日本酒をあまり飲まない方にも、新たな発見をもたらしてくれるでしょう。

食事とのペアリングも幅広く、特に魚介類や鶏肉料理、また和食全般はもちろんのこと、チーズやフルーツを使った軽食などとも相性が良く、幅広いシーンで楽しめる一本として期待が高まります。

手軽に楽しむ「日本酒」の新しいカタチ

近年、日本酒業界では、消費者のライフスタイルや嗜好の変化に合わせて、様々な取り組みが行われています。その中でも、缶入りのスパークリング日本酒は、その手軽さ、携帯性の高さ、そしてスタイリッシュなデザインから、若者層やアウトドア愛好家など、新たな層へのアプローチとして注目を集めています。

「サマーフォール ゆず」は、まさしくこのトレンドを象徴する商品と言えるでしょう。250mlという飲み切りサイズは、一人で気軽に楽しむのはもちろんのこと、友人とのちょっとした集まりや、ピクニック、バーベキューといったアウトドアシーンにも最適です。栓抜き不要で、いつでもどこでも、冷やしてすぐに楽しめる手軽さは、日本酒の飲用シーンを格段に広げることでしょう。

全国ローソンでの先行販売がもたらすインパクト

今回の全国のローソンでの先行販売は、「サマーフォール ゆず」をより多くの消費者に届ける上で非常に大きな意味を持ちます。コンビニエンスストアという身近なチャネルを通じて販売されることで、これまで日本酒に馴染みがなかった層にも、気軽に手に取ってもらえる機会が格段に増えるからです。7月22日の本格発売に先駆けてローソンで手に入るというニュースは、日本酒ファンのみならず、好奇心旺盛な消費者にとっても大きな話題となることでしょう。

WAKAZEは、これまでの活動を通じて、日本酒の多様な可能性を世界に示してきました。今回の「サマーフォール ゆず」のリリースは、その哲学をさらに推し進め、日本国内においても、日本酒の飲用スタイルに新たな選択肢を提示するものです。

まとめ

フランス・パリで培われたWAKAZEの革新的なスピリットと、日本の豊かな素材、そして白麹とワイン酵母による独創的な醸造技術が融合して生まれたスパークリング日本酒缶「サマーフォール ゆず」。その爽やかな香りと心地よい泡立ちは、夏の暑さを忘れさせてくれるような、まさに「飲む香水」とも呼べる逸品です。

本日より全国のローソンで先行販売開始されたこの「サマーフォール ゆず」は、日本酒の新たな扉を開き、より多くの人々に日本酒の魅力を伝える役割を担うことでしょう。クラフトサケとして世界が注目するWAKAZEが贈る、この新しい挑戦をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

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日本酒文化を世界へ!国分グループ本社が仕掛ける「高付加価値な酒蔵体験」でインバウンド誘致を強化

国内の人口減少に伴い、日本酒の国内消費量が減少傾向にある中、その魅力を世界に発信する動きが活発化しています。特に、増加の一途を辿る訪日外国人観光客、とりわけ富裕層をターゲットに、彼らが求める「唯一無二の体験」を提供することで、日本酒文化の国際的な認知度向上と地方創生に貢献しようとする新たな取り組みが注目されています。

食品卸大手の国分グループ本社は、この課題に対し、訪日外国人向けグルメプラットフォーム「byFood(バイフード)」を運営する株式会社テーブルクロスと連携し、「高付加価値な日本の酒蔵体験」の提供に向けた協業を開始しました。この画期的なプロジェクトは、2025年6月30日に発表され、日本酒業界に新たな風を吹き込むと期待されています。

なぜ今、「酒蔵体験」が注目されるのか?

この取り組みの背景には、いくつかの重要な要因があります。まず、2025年の訪日外国人観光客数は過去最高を記録する見込みであり、旅行者のニーズは量から質へと変化しています。特に、富裕層は一般的な観光地巡りだけでなく、その土地ならではの文化や歴史に深く触れる「体験型旅行」を強く求めています。

そして、2024年11月に「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことは、日本酒への世界的な関心を一層高めました。これにより、日本の酒蔵を訪れ、その製造工程や歴史、そして造り手の情熱に触れる「酒蔵体験」は、訪日外国人にとって非常に魅力的なコンテンツへと変貌を遂げています。

国分グループ本社は、全国各地の酒蔵との強固なネットワークを持つ一方、テーブルクロスは「byFood」を通じて世界中の日本食ファンにリーチできるという、双方の強みを最大限に活かすことで、この新たな需要に応えようとしています。

プロジェクトの核心:高付加価値な体験創出と戦略的プロモーション

この協業の具体的な取り組みは、多岐にわたります。

  1. 徹底的なニーズ調査の実施 byFoodが持つ約20万人以上のユーザーネットワーク、特に訪日外国人からのアンケート調査を通じて、彼らが酒蔵体験に何を求め、どのような付加価値に魅力を感じるのかを綿密に把握します。これにより、単なる見学ではない、真に求められる体験コンテンツの企画・造成へと繋げます。
  2. 地域に根ざした体験コンテンツの企画・造成 国分グループ本社は、全国各地の酒蔵と連携し、それぞれの地域が持つ独自の歴史、風土、そして文化を深く掘り下げた特別な体験プログラムを開発します。例えば、特定の米を使った酒造り体験、蔵元との特別な食事会、限定酒のテイスティング、あるいは地域の伝統工芸とのコラボレーションなど、参加者がその土地の魅力を五感で感じられるような、付加価値の高い体験を創出します。
  3. 世界に向けた多言語対応プロモーション 開発された高付加価値な体験コンテンツは、byFoodのプラットフォームを通じて積極的にプロモーションされます。特に、登録者数20万人を超えるYouTubeチャンネルでの動画配信や、Instagram「Japan by Food」をはじめとするSNSネットワーク(合計で月間約1,000万人以上)を駆使し、日本酒や日本文化に深い関心を持つ訪日前の外国人旅行者に、ダイレクトかつ効果的に情報を届けます。多言語での情報発信により、言語の壁を越えて日本酒の魅力を伝えます。

国分グループ本社の狙いと未来への展望

このプロジェクトは、国分グループ本社が推進する「国分グループ オープンイノベーションプログラム2024」の一環として採択されたものであり、同社の変革への意欲を示すものです。

国分グループ本社は、この取り組みを通じて、単に日本酒を販売するだけでなく、その背景にある文化やストーリー、そして地域の魅力を総合的に発信することで、日本酒の新たな価値を創造しようとしています。

今後、体験提供地域を順次拡大し、訪日外国人にとっての「日本酒との出会い」をより深く、感動的なものとするツアー体験を整備していく予定です。また、体験に参加した外国人旅行者がSNSで情報を発信したり、レビューを蓄積したりすることで、地域と世界をつなぐ循環型のプロモーションモデルを確立することを目指しています。

この協業は、日本酒文化の持続的な発展と、その国際的な認知度向上に大きく貢献する可能性を秘めています。地方の酒蔵にとっては、新たな収益源の確保と地域経済の活性化に繋がり、訪日外国人にとっては、日本の奥深い文化に触れる貴重な機会となります。国分グループ本社とテーブルクロスが描く未来は、日本酒が単なる飲み物ではなく、世界の共通言語として文化と感動を届ける存在となる日を予感させます。

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