2025年7月24日から27日にかけて、タイ・バンコクでアジア屈指の酒類展示会「Pub Bar Asia 2025」が開催されました。本イベントはアジア全域のバイヤーや飲食業関係者が集う大規模な場として知られ、今年も例年以上の来場者数を記録しました。その中で特に存在感を放っていたのが、日本酒の展示ブースでした。 今回は小西酒造など、全国から15の酒蔵・関連団体が参加し、純米酒からスパークリングタイプ、さらには低アルコール商品まで、多くの日本酒が並びました。来場者の約7割が飲食業界関係者とされる中で、日本酒への関心は非常に高く、「食中酒としての可能性が広がっている」といった声が複数のバイヤーから聞かれています。 中でも現地メディアが注目したのがスパークリング日本酒です。爽やかな口当たりと美しいボトルデザインが好評を博し、「現地の若年層や女性層にも訴求できる」と高く評価されました。
かつて日本の夏といえば、キンキンに冷えたビールが定番でした。30度を超えるような盛夏に、わざわざ日本酒を選ぶ人は少数派。熱燗はもちろんのこと、冷や酒でさえも「夏向きではない」という認識が一般的だったように思います。しかし、時代は変わり、日本酒の楽しみ方も多様化の一途を辿っています。そんな変革の象徴とも言えるイベント、「第28回 和酒フェス in 中目黒」が、熱気と活気に包まれて7月27日まで開催されています。
今回の「第28回 和酒フェス in 中目黒」は、猛暑の中での開催ながらも、多くの来場者で賑わい、日本酒の新たな可能性を大いに感じさせるイベントとなっています。スパークリング日本酒や酒ハイといった新提案、そして和らぎ水への意識の高まりは、日本酒が時代とともに進化し、多様なニーズに応えようとしている姿を浮き彫りにしています。