2025年7月12日、東京は池袋サンシャインシティで「令和6酒造年度全国新酒鑑評会 公開きき酒会」が盛況のうちに開催されています。横浜赤レンガ倉庫では「YOKOHAMA SAKE SQUARE 2025」が、そして大阪では「和酒フェス」などのイベントが日本酒の魅力を発信しています。全国津々浦々で日本酒が盛り上がりを見せる中、ひときわ注目を集めるのが、透明で美しい泡が立ち上るスパークリング日本酒、「awa酒」です。
一般社団法人awa酒協会が2016年に設立されて以来、わずか数年でその存在感を飛躍的に高めてきたawa酒。当初9蔵でスタートした協会は、今や32蔵が加盟し、認定銘柄は35を超えるまでに増加しました。ここには、米・米こうじ・水のみを使用し、瓶内二次発酵による自然な炭酸ガス、そして20℃で3.5バール以上のガス圧を必須とする、シャンパンにも比肩する厳格な認定基準があります。国際的な乾杯酒を目指して定められたこの基準こそが、単なる「発泡日本酒」ではなく、信頼性の高い「awa酒」としての地位を確立しているのです。
ところで、近頃のawa酒を取り巻くニュースは、まさにホットな話題に事欠きません。昨年10月に開催された第7回awa酒認定お披露目会では、新たに2銘柄が加わり、そのラインナップはますます充実。そして何よりも注目すべきは、国内外での積極的なプロモーション活動です。日本大使館でのイベントや、国際的なVIPを招いたレセプションでの乾杯酒としての採用が相次ぎ、awa酒がすでに外交の舞台でその輝きを放っていることを示しています。G7閣僚会合では、永井酒造の「MIZUBASHO PURE」が乾杯酒として選ばれてもいます。
さらに特筆すべきは、「awa酒振興議員連盟」の発足です。これは、awa酒が単なる酒類の一つとしてではなく、日本の文化と経済を牽引する重要な存在として認識されていることの表れでしょう。政治の舞台でawa酒が積極的に推進されることは、国内外での認知度向上に不可欠な要素であり、今後の展開に大いに期待が寄せられます。
さて、今年の夏、そして秋にかけて、私たちは様々な「乾杯」の機会に恵まれます。特に注目されるのは、間近に迫る参議院議員選挙です。もちろん、選挙活動において、候補者や政党がどのような酒で乾杯するかは、繊細あるいは些細なことかもしれません。しかし、日本の誇る「awa酒」が、今後、政治の舞台や国際的なレセプションの場で、当たり前のように乾杯の主役となる未来は、決して夢物語ではありません。
2025年、日本の乾杯シーンは、新たな転換期を迎えています。awa酒協会が掲げる「awa酒を世界の乾杯酒に」という目標は、着実に現実のものとなりつつあるのです。今度の選挙、そしてその先の未来。私たちの乾杯は、もしかしたら、透明な泡が美しく立ち上るawa酒で彩られることになるのかもしれません。